人間はタグ化する

 Homepage主体のweb空間から、RSS・blog主体のweb空間に変わって、まさしく「FeedがWeb2.0の血液」(FBSのサイトより) となりつつあると思う。
 blogの記事がfeedを通じて、書き手を離れて記事単位で一人歩きするようになる。
 ゆずゆの悪戯 さん http://d.hatena.ne.jp/yuzuyu_koro/20060515 の不安/違和感には非常に共感を覚えます。

 このようなwebの状況で、一人歩きする記事をどのように捉えるか、二通りの方法があるかと思う。
 一つは、前後の文脈抜きにその記事だけでその人のideaを理解しようとする方法。
 もう一つは、その記事につけられた"書き手"というタグをたどって、その人をその他の記事も含めて全体的に理解しようとする方法。

 FeedがWeb2.0の血液 という文脈は明らかに前者を想定している。しかし、僕は二つ目の思考modeも強く残っていくと思う、またそう望みたい。どういう人が書いたのかを考えずに情報を真に理解することはできないはずだし、人の発するものである情報には機械では分類しきれない何かが残ると思う。
 
 人間はタグ化する。情報の海の中で"誰が書いたのか"という付随的な情報として存在するようになる。でも一人一人の名前のそのタグはタグクラウドの中で、簡単に分類できない特別なタグであり続けるように願いたい。